犬のために私たちができること


数年前から勉強させていただいている「BAT」。
(BAT:ビヘイビア・アジャストメント・トレーニング)

どんなものかとざっくり説明すると、
お散歩などで反応しやすいもの(犬・人・車・バイク など)がある犬が、
反応をしないでいられることを自分で選べるようになるトレーニングです。

苦手なものや怖いものがあると気持ちが引っ張られてそこにフォーカスしてしまいまい、
凝視・吠え・転嫁行動・パニックなどのストレス行動が出るのが癖になっている
ケースがあります。

そんな犬が、自身の心の平和を保つための行動を自ら選べるようになることを
目指すのがBATです。
(ビヘイビア・アジャストメント=(自分で自分の)行動を調整する)

トレーニングというと、「人が犬をコントロールして、犬が人に従うようにすること」
というようなイメージを持たれがちですが、
BATでは犬自らが適切な行動を選べるようにすることが目的のため、
はじめから人の介入を最小限に抑えます。
もちろんリードを使いますが、犬にはリードが付いていない位の感覚に
なってもらえるようハンドリングします。

このトレーニング、かなり強力です。
犬自身が「こうすれば自分は平和でいられる!」ってことに気づいてもらったら、
それはその犬のスキルとなります。

自転車に乗れるようになるまでは大変だけれど、乗れるようになったら
乗れなかったころには戻ることはありませんよね。
そんな感じだと思ってもらったらいいと思います。

トレーニングはすごーくジミーで、傍からはトレーニングしているようには見えません。
だけど、本当に強力なトレーニングなのです。

 

そのBATの日本人唯一のインストラクターでハワイ在住の中川朋子さんが
福岡に2dayセミナーでいらっしゃいます。

犬たちへの配慮が素晴らしく、物腰柔らかな素敵な方です。
BATでは独特のリードスキルがあるのですが、彼女のリードの扱いはやさしく繊細で
これは実際に見ていただきたい!

今回のセミナーでは、BATのコンセプトやリードスキルのワークなども用意されていますが、
その前段階として大切なベースとなる日常生活を見直すところからお話があります。
初歩的なことと思われれているところに意外な盲点があるのです。
普段から心がけて犬の安心を増やすことは、犬の普段行動や思考に反映されます。
トレーニングの効果も得やすくなります。

 

このセミナーは私たちと暮らす犬たちがより生きやすくなるよう
私たちができるシンプルな方法を改めて学べる貴重な機会となります。

愛犬と私たちが一緒に居られる時間はそんなに長くはありません。
私たちといる間、愛犬にはより楽しくより幸せに生きてほしいと
犬と暮らしている方なら誰しもが思うことではないでしょうか。

犬のために私たちができることをぜひ一緒に学びましょう。
セミナー詳細はこちらからご覧ください。

(セミナーは満席となりました。キャンセル待ち受付準備中です。)

Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/181459202465579/

告知ブログページ
https://animal-relationship-deux.amebaownd.com/posts/3818412

イメージ通りの犬になる?

「うちの犬がまた”盗み食い”しっちゃって~」と、
知り合いが発した言葉に少々驚いてしまいました。

その人が自分の犬は”行儀が悪い”と思っているのは知っていましたが、
私みたいのが何か言うと変な感じになるだろうと
いつもは犬の事には大きく触れないようにしていました。

でも今回は気になったので少し聞いてみました。

 

「”盗み食い”ってどうしてそう思うの?」
「こっそりと急いで食べてたから~」

こっそり何かをするということは、
何度か見つかって嫌な目を見ているということかな?
そんな風に見えちゃっただけかもですが。

「それで、どうしたの?」
「そりゃあ、大声で怒鳴ったよ~」
「その子、どうした?」
「急いで逃げてった。悪いことってはわかっているみたいなんだけど~」
犬に善悪の観念はないんだけどなあ・・・。

それまでも何度もこういうことはあったようなのです。
飼い主に見つかったら嫌なこと(飼い主の怒鳴り声)が起こるシチュエーションだ
というのを知っているから、こっそりするのは納得。
見つからなかったらラッキー!そのラッキーも経験済みのようです。
犬にとってはギャンブル的で面白いのかな?

私は、「食べられたくなかったら置いとかなきゃいいだけじゃん!」
と突っ込みを入れながらその話を聞いたのでした。

 

私が一番気になったのは、犬がただそこにあるものを食べただけで、
「盗み食い」といういかにも悪意があることを想像させる言葉を
飼い主自らが使ったことでした。

自分の犬は悪いことばかりするというイメージを持っていることが、
その言葉を容易にチョイスさせたのだろうと私は解釈しました。

「行儀が悪い犬」と思っていることで、犬のそういうところばかり目についてしまい、
度々反応(叱るなど)しているのではないでしょうか。

飼い主が反応する行動はほとんどの場合、増えます。
やっぱり「行儀の悪い犬」だよねってことになってしまうのもうなずけます。

 

うちの抹茶も畑で採ってきたばかりの白菜を床に置いてそのままにしていたら、
それを食べたということがありました。

一枚咥えては私の前を通り自分の座布団まで運び、
そこでゆっくり食べ、終わったらまた取りに行く、
というのを繰り返したのです。

私は、その楽しそうな姿をカワイイ~と思いながらそのまま見ていました。
(これ、変?)

抹茶がアプローチ容易な床に置いてそのままにしてたし、
食べられて困るものでもないし、
何回行ったり来たりするか興味もあったし、
途中で渡してくれるか?とか試したいこともあったし。

こうやって書くと、やっぱり変かもですね(笑)

抹茶は、ほとんど叱られることなく育っているので、
こっそり何かをすることは今のところないように思います。

この時も、普通に私の前を行ったり来たりしていました。
せっかく楽しんでるのを理由もないのにやめさせる必要はありません。

「ちょうだい」というと、大事に運んでいる途中の白菜を私の手の上に置いてくれたので、
その白菜をよく見て調べるふりをしてすぐに抹茶に返しました。
抹茶は、私が取り上げるとは思っていないので、当たり前のように渡してくれます。
そして、もどってくるのを安心して待ちます。

 

抹茶には日に何回も、
「おりこうさんがにじみ出てるね~」
「やさしいね~」
「なんでそんなにかわいいの~」
「いつもありがとうね~」
なんて言葉をかけています。

一緒に暮らしているインコのアールが、
「抹茶ちゃん、おりこうさんね~」と
私の言葉を真似してよくおしゃべりしているくらいなので、
かなり頻繁にそういう類の言葉を発していると思います。

出ちゃうのです。
他人が聞くと、きっと引きます(笑)
抹茶にはプレッシャーになってたりして。

(これらの言葉はトレーニングで使う合図とは全く別物です)

こうしてくれると助かるなあと思うことはあるけれど、
そうならなくても私にとってはかけがいのない存在です。
うちに来てくれただけで「ありがとう」なのです。
だから、抹茶には気分よく過ごしてもらいたいと思っています。
トレーニングも抹茶の気持ちが優先です。

 

先ほどの知り合いのことを家族に話してみましたら、
「抹茶は叱られるようなことはしないからね~」
ですって。

いやいや、きっとしてます。
だけど、「抹茶は叱られるようなことはしない」って思っているから、
気づかないだけなんじゃないかと思うのです。

普通だったら叱られるよねってことを抹茶がした場合、
「ごめんごめん。嫌だったね~。」からの「これだったら大丈夫?」と、
抹茶の気持ちが楽になる方向にもっていきます。

これはうちの常識で、極フツーのこと。

抹茶は抹茶で、「家族は自分が嫌がることはしない」と思っていると思います。
すぐにやめることを知っているから、嫌な時は即効で教えてくれます。
抹茶の私たちに対するイメージの影響もきっと大きいはずです。

一般的に思われている悪い行いを抹茶がするときは、
それがそのときの抹茶にとって必要なことなのです。
どうしてもしてもらいたくないときは、
抹茶がそれをしないで済むようにすればよいのです。

あらら、どんどん話が反れていく~。

まとめます。

知り合いの犬の「盗み食い」の話から、
飼い主が抱いている犬のイメージと犬が抱いている飼い主のイメージは、
その犬との暮らしにバカにできないくらい大きな影響力を持っていると思った次第です。

あなたはあなたと暮らしている犬のことをどう思っていますか?
そのイメージ通りに犬が育っていませんか?
犬からはどう思われていると思いますか?

あまりよくないイメージの場合は、
どうしたらよいイメージになるかぜひ考えてみてください。

長々お読みいただきありがとうございました。